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ティシチェンコの近作

Fuga_libera_mfug702ティシチェンコ ヴァイオリン、ピアノと弦楽合奏のための協奏曲 ダンテ交響曲第3番
A.ロジェストヴェンスキー(vn) ポストニコワ(p) ロジェストヴェンスキー指揮 サンクトペテルブルク弦楽合奏団 モスクワ交響楽団
Fuga Libera MFUG702

ティシチェンコの近作2作を集めた1枚。ロジェヴェン一家が演奏を担当。ロジェヴェンの新録音も久しぶりではないか。

ヴァイオリンとピアノのための協奏曲(2006)は、4楽章形式、30分の作品。思索的な1楽章に始まるが、2楽章ではピアノのリズミックな伴奏の上に軽快な馬鹿馬鹿しい主題が躍りだす。3楽章は不協和音が響き続け、また深刻そうな音楽になるが、4楽章は完全にロマン派の音楽(これが恐ろしく美しい!)。この、人を欺くかのような振幅の大きさがまさにティシチェンコ・ワールド。

ダンテ交響曲第3番(2001)には、「地獄編:第7章~第9章」~誰しも目を背けずにはおれぬような場所という副題がついている。ティシチェンコは、ダンテの「神曲」をテーマに連作交響曲を書いており、そのうちの1曲ということになる。副題に示されている通り、大オーケストラを使った地獄の生々しい描写音楽。技法的には十分に現代的なのだろうが、どこの部分でも分かりやすく面白いのがこの人の音楽。40分の大作だが、あまりクラシックに縁がない人でも睡魔に襲われずに聴きとおせるのではないか。オケもモスクワ交響楽団って、こんなにちゃんとしたオケだったっけ、と思わせるほど頑張っている。

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