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ヴァインベルクのチェロ作品集

Bis_cd1648ヴァインベルク チェロ・ソナタ第1番 無伴奏チェロ・ソナタ第1番 チェロ・ソナタ第2番
チャウシャン(vc) スドビン(p)
BIS CD1648


何故かコンスタントに新譜が続くヴァインベルク。今度はBISからだ。

多作家のヴァインベルクだが、チェロに関しては、オケ伴奏曲2曲、ピアノ伴奏付チェロソナタ2曲、無伴奏曲5曲を書いている。チェロ・ソナタ第1番(1945)は、2楽章形式の曲。ゆったりした呼吸の歌と、焦燥感のある主題とが火花を散らす第1楽章、中間部にかっこいいチェロ独奏部を含むスケルツォ的な第2楽章。無伴奏チェロソナタ第1番(1960)は、第1楽章こそ晦渋な緩徐楽章だが、シニカルな第2楽章、第3楽章はショスタコ的無窮動。なかなか変化に富んだ曲で楽しめる。チェロ・ソナタ第2番は1958年の作品。まともなソナタ形式の第1楽章、美しい歌が聴き物の第2楽章、ショスタコ的盛り上げ方を完全にマスターしている第3楽章、隙のない出来で、円熟の作品。

この3曲は、ヴァインベルクの作品の中でも秀作の部類に入ると思うが、演奏がもの凄く良い。チャウシャンは、1977年生のアルメニア出身のチェリスト。フレディ・ケンプらとトリオを組んで来日したこともあるらしい。スドビンは、1980年ペテルブルク生のピアニスト。二人ともまだ若いが、技術的に申し分ないのはもちろん、その表現力の幅広さは凄い。こうしたマイナー曲だと、多かれ少なかれおっかなびっくりな演奏となってしまうことが多いのだが、ここでは完全に曲を自分のものとして弾いており、どの部分にも自信がみなぎっている。要注目の2人だ。

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