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ケラスのシューベルト

Hmf_hmc901930シューベルト アルペッジョーネ・ソナタD.821 (美しき水車小屋の娘より)「さすらい」「焦燥」 鳥たち ピアノとヴァイオリンのためのソナタD.384(op. posth. 137) 子守歌D.498 夜と夢D.827
ウェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品op.11 
ベルク 4つの小品op.5

ケラス(Vc) タロー(Pf)

お気に入りのチェリスト、ケラスの新譜。シューベルトの曲を中心に、ウェーベルンとベルクの小品をスパイスとして加えた、一癖ある曲目。シューベルトの作品は、アルペッジョーネを除いて、全て演奏者による編曲もの。ベルクの4つの小品は、クラリネットが原曲。すなわちチェロのオリジナル曲は、ウェーベルンだけ。

メインのアルペッジョーネ・ソナタをはじめとして、ケラスの歌心とタローの美しいピアノがかみ合った最上級の演奏だと思う。今回、歌曲の編曲ものが多いことからも、ケラス自身、シューベルトのメロディの本質を人が歌う歌と考えているのであろう。アルペッジョーネも、あたかも呼吸をしているように自然なフレージングが素晴らしい。このような表現もチェロを自在に操ることができるからこそのものであるが、ピアノ以下の音量での絶妙なコントロールと小音量でも豊かで多彩な音色を最大限に駆使している。アルペッジョーネの第2楽章終盤で究極のピアニッシモを聴かせたあと、実に自然に第3楽章のテーマを奏ではじめる呼吸などは絶妙であるし、これらが、これみよがしの表現にならないところが見事。ウェーベルンもベルクも、正直私にはよく分からない曲であるのだが、シューベルトの中に小品として挟まれると、何か意味ありげなものに聴こえてくる。もちろん、ここでのケラスの技巧は超絶的である。

全く期待を裏切らない出来のケラス。今後も楽しみ。

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Comments

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