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ハイドンのバリトン・トリオ

Flora_flora0102ハイドン バリトン、ヴィオラと低音楽器のための3声のディヴェルティメント集
ハ長調 Hob.XI:101 イ長調 Hob.XI:66 ロ短調 Hob.XI:96 ト長調 Hob.XI:70 ニ長調「エステルハージ公の誕生を祝して」Hob.XI:97

ピエルロ(バリトン) フェルナンデス(va) ツィパーリング(vc)
Flora FLORA0102

ハイドンのいわゆるバリトン・トリオは、126曲を数えるという。バリトンという楽器が廃れてしまったために、その音楽に接する機会はほとんどないが、このたびこの珍しい曲を集めたCDを見つけ、購入。

バリトンという楽器は、見た目はこんな感じ。大きさはチェロと同じくらい、音域はヴィオラとチェロの間くらいか。基本は弓で擦るのだが、弦をはじくとギターのように長い余韻を響かせるのが面白い。ハイドンのパトロンであったエステルハージ公がこの楽器を愛好していたということで、これだけ膨大な作品が残されたということだ。

聴いてみると、3つのピリオド楽器の織り成す美しい音色のシャワーにただただ感激。曲そのものはそれほど凝ったものではないし、同工異曲の感もあるのだが、ヴァイオリンがないためか落ち着いた響きがどこまでも心地よい。バリトンの音色は他の2本の弦楽器よりもわずかに金属的に聴こえるが、そのちょっとした浮き加減も絶妙。ハイドンの屈託の無いメロディが実に生き生きとしている。素晴らしい作品群だ。

演奏者3人は、古楽界では有名な人たちらしく、このFloraレーベルの創立者たちでもあるとのこと。品のあるジャケットもいい。自分たちのレーベルの初録音の一つにこのバリトン・トリオを持ってきただけあって、自信もあるのだろう、素晴らしい演奏に仕上がっている。3つの楽器の見事なバランスと融合、ハイドンのユーモアをさりげなく表現するセンス、そしてアットホームな雰囲気、どこをとっても文句なし。

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