« フェーンストレムの弦楽四重奏曲 | Main | パラディアン・アンサンブル »

ザンデルリンクのハイドンとショスタコーヴィチ~ベルリン・フィル・ライヴ

Berlinpo_bph0611ハイドン 交響曲第82番「熊」 ショスタコーヴィチ 交響曲第15番
ザンデルリンク指揮 ベルリン・フィル

ベルリン・フィルが自主制作盤として古今のライヴ録音12枚を出した中の1枚。カラヤン、アバド、ラトルといった音楽監督たちにライヴに混じってザンデルリンクのライヴが含まれているということは、この指揮者、オケからも相当の信頼を得ていたということだろう。1997年と1999年の録音。

まず、ハイドン。かなり大きな編成でたっぷり鳴らす旧スタイルの演奏だが、バスが力強く、かつ小気味好く鳴っているので、重苦しくならない。巨体ながら俊敏さを兼ね備える「熊」にふさわしい演奏。典雅な木管楽器のソロ陣のさりげない名技っぷりも楽しめる。

そして、ショスタコーヴィチ。これは凄い演奏だ。いかにもザンデルリンクらしい重く鋭いアクセントが全曲を統一している。第1楽章、第3楽章の管楽器の表情豊かで的確なソロは素晴らしいし、第2楽章のチェロとトロンボーンのソロの雄弁なこと。第4楽章のパッサカリア、ホルンのソロの前後の美しさは信じられないほどであり、そこからクライマックスに盛り上がっていく生々しさは怖ろしさすら感じる。ザンデルリンクは、ベルリン響とクリーヴランド管と2度、いずれも決定盤的な名盤を残しているが、今回のライヴは、それらを一回りも二回りも上回る空前絶後の大演奏。ベルリン・フィルが自信を持って勧めるだけのことはある。個人的には、今年のショスタコ・イヤー最大の収穫かも。

|

« フェーンストレムの弦楽四重奏曲 | Main | パラディアン・アンサンブル »

「2 古典派」カテゴリの記事

「7 ロシア(近現代)」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37863/12356442

Listed below are links to weblogs that reference ザンデルリンクのハイドンとショスタコーヴィチ~ベルリン・フィル・ライヴ:

« フェーンストレムの弦楽四重奏曲 | Main | パラディアン・アンサンブル »