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リンデの協奏曲

Naxos_8557855リンデ ヴァイオリン協奏曲 チェロ協奏曲
五明カレン(vn) クリーゲル(vc) スンドクヴィスト指揮 イェヴレ交響楽団

スウェーデンの作曲家リンデ(1933-1970)の協奏曲2曲を集めた1枚。少し前にswedish societyから出ていたもので、気になっていたのだが、このたびナクソスから安く入手できることになり、購入。

1958年初演のヴァイオリン協奏曲は、この作曲家の作品のなかではよく演奏される曲のようである。師であるラーションの歌心をそのまま受け継いだ上に、プロコフィエフ風な近代性で味付けをしているような感じ。これまで録音がないのが不思議なくらい素晴らしい作品。明るい歌と美しさ(特に曲の終わり方)に溢れた名品。

これに対して、1964年作曲のチェロ協奏曲は、第1楽章がやや内向的でとっつきにくいかもしれないが、ショスタコ風の短い悪魔的スケルツォの後の終楽章が、反則だと言いたくなるくらい美しすぎる。レントでゆっくりした歌が紡がれていく10分ほどの楽章であるが、弦楽器を中心としたふっくらした伴奏の上に、たっぷりとチェロが北欧の叙情を歌っていく。こちらは完全にノックアウト。傑作だ。

演奏のイェヴレ響は初めて聴くオケだが、北欧の地方オケのレベルの高さには今回も脱帽。技術的な安心感だけでなく、管楽器の歌心など、音楽的にも文句なし。五明カレンは若い日本人のようだが、意欲的な姿勢が曲とマッチしている。チェロのマリア・クリーゲルも女流だが、女性とは思えないダイナミックで良く鳴る音色が見事。高音の豊かで美しい音色が、この曲の美しさをさらに魅力的なものにしている。

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Comments

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Posted by: Boom Beach cheat | June 11, 2015 07:51 AM

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