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オーレ・ブルの作品集

Simax_psc1261xブル ヴァイオリンのための作品集
1ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 夜想曲 セーテルの娘の日曜日 セーテル訪問 アダージョ・レリジョーゾ (母の祈り)  ポラッカ・ゲッリエラから アダージョ・ソステヌート アジアーコ・クバーノから大行進曲 カンタービレ・ドロローゾとロンド・ジョコーゾ 孤独の時に (メランコリー)
グリーグ 劇付随音楽十字軍兵士シーグルから力くらべの場で
2ヴァイオリンとピアノのための作品集 アジアーコ・クバーノ シーグリの歌舟歌 スコットランド幻想曲 アンダンテ・カンタービレ カンタービレ (1842年フレドリクスヴェルンのコンサート回想)  孤独の時に

テレフセン (vn) オードラン指揮 トロンハイム交響楽団 ギムセ (p)

オーレ・ブルは、ノルウェー音楽の祖ともいうべき人物。1810年に生まれ(グリーグより30年早い)、1880年に波乱の生涯を閉じる。ヴァイオリンの名手、パガニーニの後継者とされ、ヨーロッパ中で活躍する一方、ノルウェーの文化発展に尽力した生涯は、Nordic Forestさんの頁にまとまっているが、このCDにはきわめて詳細な生涯が記されており、アメリカやアフリカまで活動範囲を繰り広げるバイタリティには驚かされるばかりだ(イプセンのペール・ギュントのモデルという説もあるらしい)。

残念ながら作曲家としては忘れられているという状況と言わざるを得ないが、ノルウェーの名手テレフセンが、素晴らしいオーレ・ブル・アルバムを作ってくれた。ブルの作品は、パガニーニのようなこれ見よがしの技巧というよりも、もっと自然な歌を大事にした親しみやすい曲ばかり。このCDのジャケット写真に、テレフセンが山の上でなんとも気持ちよさそうにヴァイオリンを弾いている写真が用いられているが、まさにそんな光景がぴったりくるような感じである。民族色はそれほど直接的ではないが、例えば3曲目のように、明らかにハルダンゲル・フィドルを模した響きも出てきたり、なかなかヴァラエティに富んでいる。このアルバムは、前半が管弦楽の伴奏、グリーグの作品を1曲はさんで、後半が、無伴奏曲とピアノ伴奏の曲で構成されている。1曲5分程度の小品ばかりだが、どれも味わい深い。

演奏しているテレフセンは、ノルウェーを代表する名手だが、このアルバムは、テレフセン・アルバムと言ってもいいほど、共感に溢れており、テレフセンの美質が最大限に生かされている。繊細で凛とした美しい音色と品のある歌。やっぱりヴァイオリンっていいな、と思わざるにはいられない素敵なCDだ。

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Comments

Genuinely when someone doesn't be aware of afterward its up to other people that they will assist, so here it happens.

Posted by: Family Guy The Quest for Stuff cheatt for clams | August 07, 2014 07:22 PM

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