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マルシェフのプロコフィエフ協奏曲全集

584プロコフィエフ ピアノ協奏曲全集
マルシェフ(p) ヴィレーン指揮 南ユラン響

Danacordに次々と録音を重ねているロシア出身のピアニスト、オレグ・マルシェフによるプロコフィエフの全集。

プロコフィエフのピアノ協奏曲では3番の録音は多いが、全集の録音は、それほど多くないはず。プロコフィエフの演奏というと、力を入れすぎ、勢いに任せすぎの演奏が多い中、この演奏は、実に丁寧な演奏。プロコフィエフは本質的にはロシア人らしいメロディストだと思う。パーカッシヴな面だけ強調しては、うるさいだけで終わってしまうところ、マルシェフは音符を弾き飛ばすことなくきちんと弾いてきちんと歌っている。そして曲の魅力が無理なく浮かび上がってくる。伴奏のヴィレーンの音楽作りもそれにうまくあったもの。強奏時でも楽器のバランス、和音の構成にきちんと配慮し、うるさくなく、しかもしっかりした響きを作り上げている。

マルシェフはプロコフィエフのソナタでもいい演奏をしていたが、これも期待通り。3番以外の曲も3番以上に魅力的に聴こえる。若々しさに溢れる1番、スケール大きな2番、叙情性のある緩徐楽章が美しい5番、聴かれないのがもったいない(4番はこの演奏でもよく分からないが)。

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