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ヴィレーンの弦楽四重奏曲

wirenヴィレーン 弦楽四重奏曲第2番、第3番、第4番、第5番
リュセル四重奏団

北欧の作曲家には、他に似たような名前の人もいたと思うが、これは20世紀のスウェーデンの作曲家ダーグ・ヴィレーン(1905-1986)。

きちんと聴くのは初めての作曲家だが、これは壺にはまった。ヴィレーンの曲は、比較的伝統的な書法によりながら、独自の世界を聴かせてくれる。弦楽四重奏曲第2番は、変奏曲の楽章からはじまる変わった作品だが、その変奏曲主題の落ち着きと叙情性を併せ持った穏やかな旋律が、この作曲家最大の美質だと思う。第3番以降、少しずつ緊張感を増し、内面的になっていくので、人によってはとっつきにくさを感じるかもしれないが、一貫して聴かれる穏やかな叙情性が、作品を変に難解なものにしていない。第4番は、5楽章構成の力作。主題はあからさまな「歌」を使っているわけではないが、何故か親しみやすい感じを受ける。第5番は、内容の凝縮された短い作品。ヴィレーンの到達した世界を味わうことができる。

リュセル四重奏団は、スウェーデン放送響やストックホルム・フィルの主要メンバーからなるアンサンブル。非常に上手く、特に弱音での美しさと表現力は見事。この企画にぴったりで、これ以上ないという演奏を聴かせてくれる。

この作曲家も今後チェック。

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