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ロジェヴェンのロメジュリ

4600317009091プロコフィエフ ロメオとジュリエット(全曲)
ロジェストヴェンスキー指揮 ボリショイ劇場管

ここ数年来CD化を待ち望んでいたものが遂に発売。ロジェヴェンはプロコフィエフのバレエをほとんど録音しており、そのすべてが他に望むべきもない名演奏。何故かこのロメジュリだけが発売されておらず、録音していないのかと思っていたら、少し古いがLPはあったことを知り、CD化を待っていた。しかし、メロディア音源は時代とともに散逸していき、諦めかけていたところに、本家メロディアから復活。個人的には、今年一番の大事件である。

1959年の録音。モノラルだが、割と聴きやすい、状態のいい音。演奏は、期待通り素晴らしいもの。自在に操られるテンポとリズム。複雑なオーケストレーションを見事に紐解いて、華麗で色彩的な音を聴かせる技は、ロジェヴェンの本領発揮である。そして、何よりも欠かせないドラマトゥルギーも十二分。特に、弦楽合奏の歌に加えられる絶妙の味付けは、聴く者を感動させずにはおかない。同曲の決定盤の一つとして、長く聴かれていくべきもの。

それにしても、ロジェヴェンこの時28歳。当時、この曲の全曲録音など、ソ連の国家的プロジェクトだっただろうから、抜擢されたのも凄いし、それに応えてしまうのも凄い。その後もロジェヴェンは十分素晴らしい活動をしているとは思うが、20代、30代の録音を聴くと、もっと凄い指揮者になっても良かったような気がする。ちょっと趣味に走りすぎたのだろうか。その辺りも好きだが。

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