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エシュパイの協奏曲集

rd11054エシュパイ ヴィオラ協奏曲 ヴァイオリン協奏曲第2番 ピアノ協奏曲第2番 合奏協奏曲
バシュメト(va) グルシュチェンコ指揮 ソヴィエト国立響
グラッハ(vn) クライネフ(p) キタエンコ指揮 モスクワ・フィル
スヴェトラーノフ指揮 ソヴィエト国立響

RussianDisc放出で手に入れた一枚。エシュパイの協奏曲を集めた一枚である。

このCDを聴いて思ったが、エシュパイの魅力は、音とリズムの饗宴である。真面目な曲も書いているようだが、基本的には、音とリズムで遊び尽くした作品の方が、生き生きしていると思う。

そんなエシュパイの魅力が最大に発揮されたのが、合奏協奏曲。冒頭からジャズのリズムで一発かましたかと思うと、さらにテンポアップしてドドドドと大音響。なんじゃこりゃと思ううちに、静かになったはいいがコントラバス・ソロが、コントラバスにあるまじき巨人がのた打ち回るような暴れ方。ジャズのアドリブ風のフレーズがフーガ風に展開されると思いきや、全奏モードでどこまで盛り上がるんだーと叫びたくなるほどどんどん盛り上がっていく。こうした曲を演奏するスヴェトラと国立響は文句なしに最強。

ピアノ協奏曲も、扇情的なリズムに圧倒される。静かな部分もやたら綺麗だったりしてそれなりに楽しい。ただし、この曲に関しては録音状態がよくない。演奏も、もっと乗れるはず。

ヴァイオリン協奏曲は、若干真面目な部分が入るが、現代風ハチャトゥリャンといった感じの速い部分と怪しげで静かなゆっくりな部分の対比が面白い。終盤は、ヴァイオリンの主題を他の楽器がエコーのように響かせ、面白い効果を出している。ありがちな終わり方も許してしまおう。

この点、ヴィオラ協奏曲は、真面目すぎ。ちなみに、レニングラード現代音楽祭の音源と同じものであろう。

圧倒的な音のエンターテイナーとしてのエシュパイを楽しめる一枚。小難しいことを考えずに、大音響に身を委ねてみることをおすすめする。あまり繰り返して聴くと、馬鹿馬鹿しくなってくるので、たまに、ね。

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