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ラフレフスキーのミャスコフスキー

miaskミャスコフスキー シンフォニエッタ第1番(op32-2) 第2番(op68) 弦楽のための2つの小品
ラフレフスキー指揮 クレムリン室内管

探していたミャスコフスキーの弦楽オケのための作品を集めた1枚を発見し、即購入。2曲のシンフォニエッタは、スヴェトラーノフの全集にも入っていたが、2つの小品は、初めて聴く作品。ラフレフスキーとその手兵がクラーヴェスに残している録音は、気に入っているものが多く、期待の1枚。
最近、ミャスコフスキーを見ると、つい手が出てしまう。必ずしも超一流の作曲家だとは思わないのだが、なぜか惚れてしまったようだ。欠点もかわいく見えてしまうのだ。

2曲のシンフォニエッタは、スヴェトラーノフの全集を聴いていたときにも書いたが、割と気に入っている作品である。ミャスは、交響曲だとやや気合が入りすぎるきらいがあり、このくらいの少し軽めの曲がいい。
シンフォニエッタ第1番は、1929年、交響曲第10番と第11番の間に書かれた作品である。3楽章形式の分かりやすい作品で、第2楽章の美しい主題などが聴きものだが、随所に工夫がある。第2楽章は、中間部で、ヴァイオリンとチェロがソロで大活躍し、ドラマチックな展開を見せる。第3楽章のアクセントのついた面白い和音も新鮮である。
シンフォニエッタ第2番は、1946年、チェロ協奏曲(1944年)や交響曲第25番(1946年)の頃、ミャス晩年の充実期の1作である。第1楽章は、ミャスらしからぬ荘厳な雰囲気。第2楽章は、素朴で美しいメロディに心打たれる。第3楽章も、ミャスの得意とするゆったりとした旋律が魅力的。交響曲第15番で使われたメロディも顔を出す。第4楽章は、一転して、速いテンポの激しい曲。一気に駆け抜けて曲を締める。中間の2つの楽章の主題は、若い頃のピアノ小品の主題を利用したものとのことである。
2つの小品は、聴いたことがあると思ったら、交響曲第19番(吹奏楽のための作品)の第2楽章、第3楽章の弦楽合奏化であった。私には原曲の吹奏楽版よりも、こちらの方が魅力的に聴こえるがいかがだろうか。

演奏は、ミャスの音楽の美しさを前面に出している。鍛えられたアンサンブルがおりなす繊細な響きは、これらの作品の特に緩徐楽章には、ぴったりである。スヴェトラーノフの演奏は、速いテンポの音楽の切れ味が魅力的で、その点はスヴェトラに一歩譲るが、総合的には、こちらを取りたい。少し残念なのは、録音が、風呂場録音。少し残響が多すぎるような気がする。

この1枚もミャスの魅力を知るには、うってつけのCD。美しい主題に、細かいことを考えずに身をゆだねてみてください。

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Comments

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Posted by: Gejala Pencegahan dan Pengobatan Penyakit Infeksi Saluran Kemih | September 28, 2014 06:57 PM

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