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ヴェーグのポストホルン

4988011153273モーツァルト セレナード第9番「ポストホルン」KV320 セレナード第12番「ナハトムジーク」KV388
ヴェーグ指揮カメラータ・アカデミカ ニコレ(fl)ホリガー(ob)他

カプリッチョから出ていたヴェーグのセレナード・ディベルティメント集であるが、実はここに含まれていいない「ポストホルン」の録音がphilipsから出ていたことが判明。早速購入。

「ポストホルン」は、その名の通り、第6楽章でポストホルンが活躍することで有名だが、それ以上に第5楽章の場違いに深刻な雰囲気が不気味な曲。「ナハトムジーク」は、8本の管楽器のための曲で、このジャンルの傑作のひとつ。短調で書かれているのも特徴的。

ヴェーグの指揮する「ポストホルン」だが、カプリッチョ盤とはだいぶ趣が違う。それもそのはず、管楽器のメンバーがphilipsの抱える名手達に入れ替わっているのだ。ニコレ、ホリガーのほかにも、ブルンナー(cl)、トゥーネマン(fg)、バウマン、ヴラトコヴィチ(hr)など、錚々たるメンバーである。
しかし、正直言って、このメンバーの入れ替えが吉と出たかと言えば、微妙である。個人的には、いつものメンバーで録音して欲しかった。ヴェーグの魅力の一つが、弦楽器と管楽器の絶妙のバランスにあると思うのだが、ここでは、まるで別々。特に、ホリガーのオーボエの音色は浮きすぎのような気がする。なんか、弦楽器が伴奏で管楽器陣がソロをとる合奏協奏曲を聴いているような感じがする。それはそれで魅力的といえば魅力的だし、各ソリスト達がソロをとるところの表現力には脱帽ものなのだが。
「ナハトムジーク」は、管楽器のみの演奏で、ヴェーグは不参加。リーダーシップはホリガーがとっているように聴こえる。もちろん、みなべらぼうにうまいのだが、いまひとつ音楽が流れていかない。極端に言ってしまえば、それぞれのソリストがやりたいようにやっているという感じで、8本が一つの楽器となるような瞬間に乏しいと思う。

ということで、メンバーがメンバーだけに、期待も大きかったこともあるのだけど、少し不満の残るCDでした。

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Comments

初めて書き込みさせていただきます。
私も同じ感想でした。
10枚ボックスが素晴らしかっただけに
どうにかいつものメンバーの
音源が発掘されないかと願うばかりです。
希望は薄いですけど交響曲集も
発売されたら聴いてみたいです。

Posted by: 金目鯛 | June 26, 2007 at 01:24 AM

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