« プロコフィエフのカンタータとスヴィリドフのオラトリオ | Main | ロザリオのソナタ »

プラッゲの合奏協奏曲

2L6プラッゲ 合奏協奏曲第2番 2台のピアノのための音楽
コロリョフ、ハジ=ゲオルギエヴァ (p) ステーンソー(ティンパニ)
アークティック・ブラス

先日聴いたプラッゲのホルン協奏曲が気に入ったので、この人の作品を集めた1枚を購入。
2Lというノルウェーの小さなレーベルだが、装丁などかなり凝っているし、オフィシャルページでは、全てのCDのライナーノートが読める親切っぷり。プラッゲ自身もCD制作に加わっていそうである。

さて、このCDには、Ars Nova Ⅱ The Legacy などという思わせぶりなタイトルが付けられている。解説はプラッゲ自身によるものだが、いきなり宇宙の誕生してどうのこうのなどと書いてあるし、ジャケットからも異様なエネルギーが感じられ、少したじろいでしまった。

肝心の音楽だが、とても新鮮である。
合奏協奏曲は、2台のピアノ、ティンパニ、金管五重奏のための作品。特にティンパニが主役といっていいほど大活躍する。解説にも書いてあるが、この作曲家、中世の音楽を偏愛しているそうである。私は、バッハ以前の音楽は全く聴いたことがないが、確かに、この曲の冒頭でトランペットが奏する主題は、なんとなく中世の音楽っぽい、宗教的な香りがする(いい加減ですいません。お詫びに中世の音楽について勉強できるサイトを)。ただ、この作曲家の凄いところは、明らかにこの作品が同時代の作品だと思わせるカッコよさを持っているところ。中世の音楽っぽい「癒し」系の要素と、ロックやテクノにも通じるようなカッコよさとが、実に心地よく共存しているのである。繰り返すが、実に新鮮な音楽である。
2台のピアノための音楽は、プラッゲ初期の作品だが、合奏協奏曲に顕著に聴かれるような傾向は既に十分に感じられる。合奏協奏曲よりも、「クラシック」的な響きが残っているが、やはり透明感のある魅力的な音楽。

演奏はいずれも素晴らしい。作曲者もこの演奏者たちを想定してこの曲を書いたのだろう。特に、合奏協奏曲でアークティックブラスのメンバーが聴かせるピアニッシモはこの上なく美しい。

|

« プロコフィエフのカンタータとスヴィリドフのオラトリオ | Main | ロザリオのソナタ »

5 北欧」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference プラッゲの合奏協奏曲:

« プロコフィエフのカンタータとスヴィリドフのオラトリオ | Main | ロザリオのソナタ »