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コンドラシンのヴァインベルク

2700000432181ヴァインベルク 交響曲第5番
コンドラシン指揮 モスクワ・フィル

ヴェネチアのコンドラシン集の4枚目。
実は、この4枚組の一番のお目当てはこれであった。

先日フムラの最新盤で聴いたばかりのこの曲。再び聴いてみて、この曲が傑作交響曲であることを確信した。最初は、少しとっつきにくさも感じたが、繰り返し聴けば聴くほど面白い。第1楽章は、短い動機が次々に発展していく、万華鏡を見ているような曲。ダイナミクスの落差がすごく、思わず引き込まれてしまう。第2楽章の少し苦みのある歌、中間部の盛り上がりも求心力がある。第3楽章の突っ走りっぷりは、同種のソ連時代の交響曲の中でも最上級のもの。嵐の後の静けさといった趣の第4楽章も緊張感に満ちた素晴らしいもの。全体の楽章のバランスも申し分ない。

決して心をつかむような派手な旋律があるわけではないが、この曲を聴いた後は、不思議な充足感に満たされるはず。フムラが全集の第1弾に選んだのも納得できた。

被献呈者で初演者のコンドラシン・モスクワフィルのコンビ。フムラ盤よりも踏み込んだ演奏。録音状態も悪くない。多少細部を犠牲にしても、ここぞというところでスパークするメリハリのある演奏。作曲者もさぞや満足したであろう、名演である。

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Comments

はじめまして。私もヴァインベルグ好きです。
5番は、フムラのしか持っていませんが、コンドラシンも聴いてみたいですね。

彼の交響曲は10曲ほど聴きましたが、今のところ第6番がお気に入りです。
とくに第3楽章スケルツォ。ショスタコーヴィチを超えているのでは・・・?

Posted by: 木曽 | April 26, 2005 09:13 PM

交響曲10曲というと、もはや入手困難となってしまったオリンピアのシリーズをお聴きになっているということですね。
7番、12番の組み合わせの1枚は持っているのですが、購入当時はあまりピンとこなくて、それ以上集めませんでした。今となっては後悔しています。フェドセーエフの振った晩年の交響曲など、どんな曲なんでしょう。
したがって、6番も未聴。どこからかの再発売かフムラの新録を気長に待つしかなさそうです。

Posted by: ぼりす | April 27, 2005 10:17 PM

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