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コンドラシンのミャスコフスキー

2700000432181ミャスコフスキー 交響曲第15番
コンドラシン指揮 モスクワ・フィル

ヴェネチアのコンドラシン4枚組より。

ミャスコフスキーについては、スヴェトラーノフの全集で一通り聴いているわけだが、15番ってどんな曲?と言われてもピンと来るには至っていない。そこで、以前書いたものを探してみると、ここにあった。再び読み返してみると、ひどい書かれようである。とは言え、初聴きの印象をだらだらと書きなぐっていると、こうしたときに振り返ってみられるから楽しい。

それで、今度はコンドラシンの演奏で聴いてみたが、前回とは大分印象が違う。すごく良い曲とまでは思わないが、なかなか聴かせてくれる曲である。前回「簡素化」と書いたが、それはその通り。形式的にはロシアロマン派交響曲の王道。第1楽章は、主題についてはいつものミャス節だが、展開部がなかなかかっこいい。第2楽章が、ミャスの緩徐楽章としては、少し出来が悪い方に入るかもしれない。規模も小さく、展開もあまり魅力を感じない。第3楽章は、ワルツ風の音楽。第4楽章は、第2主題がえらく伸びやかな魅力的な旋律だが、なんとなくミャスの煮え切らなさにからめとられていくのが面白い。締めは、第1楽章のテーマも登場し、ブルックナーばりに複数の主題を鳴り響かせて終わる。なんか、文句ばかり書いてしまったような気もするが、はじめに言ったように、なかなか悪くない曲である。

印象が違う理由は、いろいろあるだろうが、一番大きいのは、前にスヴェトラで聴いたときには、ミャスばかり聴いていて疲れ果てていたこと。勿論、演奏者の違いも大きいだろう。モスクワフィルの弦楽器の切り裂くような迫力ある音色、管楽器の豊かな表情は、この曲の再現として最上級のものだと思う(比較しちゃうと、スヴェトラのゴスオケは、直管がストレートすぎて表情が一本調子なことが多いですよね…)。
まあ、再びスヴェトラ盤も聴き直してみることにします。

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