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カントロフのショスタコーヴィチ

BIS-CD-1180_72_150ショスタコーヴィチ 弦楽と木管のための交響曲 室内交響曲
カントロフ指揮 タピオラ・シンフォニエッタ

カントロフが、ショスタコの弦楽四重奏曲をバルシャイが
オーケストラ用に編曲した2曲を録音した。
弦楽と…の原曲は、弦楽四重奏曲第3番、
室内交響曲の原曲は、弦楽四重奏曲第4番である。
カントロフとタピオラシンフォニエッタのコンビは、
モーツァルトのセレナーデ集など、
お気に入りの演奏が多く、
今度はショスタコと聞いて飛びついた。

室内交響曲の原曲である4番の弦楽四重奏曲は、
原曲も大好きな曲。
特に全曲の中心とも言うべき大規模な第4楽章は
素晴らしい出来映えだと思う。
バルシャイの編曲は、特に後半にトランペットと
打楽器陣を加えるなどかなり自由なものだが、
一度聴いてしまうとこちらが本物なのではないかと
思うほど、魅力的な編曲だと思う。

3番の弦楽四重奏曲を編曲した
弦楽と木管のための交響曲は、
室内交響曲と比べると、原曲に忠実な編曲。
弦楽四重奏曲第3番は、
交響曲第8番をそのまま弦楽四重奏にしたような曲。
正直、弦楽四重奏という編成では器が小さいような
気がしているのだが、
おそらくバルシャイも同じように思ったのだろう、
規模が大きくなることが大いにプラスに働いていると思う。

演奏は、期待通り文句なしの演奏。
いつも通りの切れ味の鋭い洗練された響きで、
細部の繊細さにも事欠かない見事な演奏。
特に、室内交響曲でのトランペットの扱い方など、
独創的でありながら、強い説得力を持っている。

実は、この同じ2曲をカップリングしたバルシャイ自身の
録音があり(ヨーロッパ室内管)、もちろん悪くないのだが、
この演奏は、そのはるか上を行くのではないか。
バルシャイがこの演奏を聴いたら、
自分の編曲がこんな豊かな可能性を持っていたことに
驚くに違いない。

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