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プロコフィエフのカンタータとスヴィリドフのオラトリオ

2700000432181プロコフィエフ 十月革命20周年記念カンタータ
スヴィリドフ 悲愴オラトリオ

コンドラシン指揮 モスクワ・フィル

コンドラシン4枚組の1枚目。どちらかというと「珍曲」を収めた一枚である。

プロコフィエフ作品は、ソ連に移ってまもなくの作品である。プロコフィエフ自身、祖国に受け入れられようと必死だったのだろう。私はロシア語は全く分からないので、当然歌詞の内容は分からないが、まあ、音楽を聴いていれば、なんとなく分かる。まあ、革命が成功して万歳という内容だろう。音楽は、この時期のプロコらしく比較的平易であるが、力は入っている。革命シーンなど、プロコ節満載で、好きな人にはたまらないだろう。サイレンがなったり(ショスタコ2番そっくり)、アコーディオン(バヤン?)が暴れたり、と工夫は随所にあって、なかなか楽しめる一品。

スヴィリドフは、この人の代表作と言われることもあるオラトリオ作品。冒頭からすごいハイテンションである。平易すぎる音楽語法だが、こんな音楽は下らんと思われる前に聴き手を興奮の渦に引きずり込んでしまうのがこの人のうまさだろう。これも歌詞の意味が分からないが、社会主義リアリズムの王道だろう。ショスタコの「森の歌」と重なる雰囲気を持つ作品。合唱の扱い方は、なかなか多彩で面白い。

冒頭で「珍曲」と書いたが、スターリンもいなくなって、ソ連もなくなった今だからこそ言えること。コンドラシンがこの2曲を録音した当時は、演奏者一丸となってこの大作に取り組んだことだろう。その説得力には圧倒されてしまう。
ただ、これも時代がなせるわざ。同様の名演にはムラヴィンスキーの「森の歌」があるが、歴史上の1ページを封じ込めた一枚。今、どんなに頑張っても、これらの曲を説得力をもって聴かせることは難しいだろう(フェドセーエフが悲愴オラトリオをちょこちょこ取り上げているのが気にはなるが…)。

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