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ヴァインベルクの交響曲第4番など

chan2010237ヴァインベルク 交響曲第4番 モルダヴィアの主題によるラプソディ  シンフォニエッタ第2番
フムラ指揮国立ポーランド放響(カトヴィチェ)

過日、交響曲第5番を聴いたが、その続編。

交響曲第4番は、4楽章、30分の曲。
重量級の第5番と比べると、少し軽めな印象。
メロディがとっつきにくいため、やや難解な印象もあるが、
管楽器のソロが多く、ディベルティメント的な雰囲気がある。
構成的には分かりやすく、楽しめる佳作。

少し話がずれるが、この曲は、レボル・ブーニンという
同僚の作曲家に捧げられている。
このブーニンという人、
才能は豊かにも関わらず、政府から疎んじられ、
他の作曲家のために作品を書くような
仕事(ゴーストコンポーザー?)をしていて、
しかもその作品がスターリン賞をとってしまった、
などという話が伝えられている。
いったい、なんて国だ。
それはそうと、ブーニンも9曲の交響曲を作っているらしく、
是非聴いてみたいものだ。

モルダヴィアの主題によるラプソディを聴いたとき、
すぐに思い出したのが、エネスコのルーマニア・ラプソディ。
モルダヴィア(今はモルドヴァ)を調べたら、
場所はルーマニアの隣で、
民族的にもルーマニア系らしいということで納得。
曲は、民謡風の主題がだんだんアップテンポになっていく
よくあるパターン(先のルーマニア~とかガランタ舞曲とか)だが、
この曲、終盤の白熱熱狂ぶりが半端じゃない。
同種の曲の中でも図抜けている。文句なしに楽しい。
ところで、なぜモルドヴァなのかというと、
ユダヤ、キシニョフの大虐殺といった言葉あたりを
探っていくと、いろいろ出てきそうだが、
曲は単純に楽しいので、深入りはやめておく。

シンフォニエッタ第2番は、弦楽オケのための作品で、
この頃(1960年代)、あらゆる旧ソ連の作曲家がしたように、
バルシャイ・モスクワ室内管を想定した作品。
20分弱の短い作品だが、少し真面目すぎるかな、という印象。
この人、盟友ショスタコと同じように、
複数の音楽言語を使い分ける能力があり、
なかなか総体がとらえにくい。

フムラとカトヴィチェのオケは、全くもって見事。
前回、ややソロが…などと書いたが、
そんなこともないかも。みんなうまいし、表情豊か。
絶対に全集になるまで頑張って欲しい。

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