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ヴァインベルクの交響曲第5番

chan2010128ヴァインベルク 交響曲第5番 シンフォニエッタ第1番
フムラ指揮 国立ポーランド放響(カトヴィチェ)

Chandosのヴァインベルク交響曲シリーズ第1弾。
室内交響曲が思いのほか良かったので、
発売当初は、購入を控えていたこのシリーズを
買ってみることにした。

交響曲第5番は、1962年の作品。
ショスタコ4番の初演に触発されて書かれたらしく、
コンドラシンに献呈されている。
がっちりした4楽章構成で、45分の重量級の曲。
ショスタコに比べると抽象性が高く、
細かい動機によって構成されているが、
分かりにくさはなく、緊張感が持続する。
なんと表現したらいいか分からないが、
不思議な後味が残る。
もしかしたらヴァインベルクの作品の魅力は、
この不思議な聴了感にあるような気がしてきた。
どうしても、ショスタコの影響を強調されてしまう作曲家だが、
もっとこの人独自の魅力が注目されても
いいのではないかと思う。

シンフォニエッタは、1948年の作品。
交響曲第5番とは違い、文句なしに楽しい作品。
第1楽章や第4楽章の主題など、
思わず体が動き出してしまう。
この人の肩の力が抜けた作品は初めて聴いたが、
かなりいいセンスなのではないか。

演奏は、フムラとカトヴィチェのオケ。
贅沢を言えば、個人技がもう少し、とも思うが、
作品を十分理解した高水準の演奏。
交響曲全曲録音まで考えているのかどうかわからないが、
是非長く続けて欲しいシリーズ。 

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