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トヴェイトの「北極光」

4945604557610トヴェイト ピアノ協奏曲第4番「北極光」
アウストベ(p) ルード指揮スタヴァンゲル交響楽団

 BISの新譜から。
 第1番とはかなり雰囲気は異なっていて、
 こちらはかなり大規模。
 そして、協奏曲というより、
 ピアノ付きの交響詩といった趣。
 民族色は感じられず、神秘的な雰囲気が
 全体を支配し、ピアノがキラキラと動き回る。
 特異なオーケストレーションが
 自然の大きさを存分に表現している。
 この季節に聴くのは合っているのか合っていないのか
 よく分からないが、
 かなりの力作である。

 演奏は、最近廉価盤界で評判のアウストベ。
 この曲、同じく廉価盤界の雄、ギムセ盤が
 ナクソスから出ているが、
 こちらの方がオケがよく整理されていて
 曲の雰囲気をうまく伝えていると思う。
 スケールならギムセ、繊細さならアウストベ、
 といったところか。

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ヴェーグ指揮のハイドン

ハイドン 交響曲第85番 交響曲第88番
ヴェーグ指揮 カメラータ・アカデミカ

 もう半年くらい前に注文していた
 オルフェオのヴェーグライブが
 昨日まとめてどーんと7枚届いちゃいました。
 注文していたことも忘れていて、
 お金が…
 というのと、未聴盤がまた増えて、
 新譜(特にムラヴィンの初出ライブ)が買えない…
 というのとで、うーん…

 で、ヴェーグなんですが、
 私が無条件で大好きな指揮者の一人。
 弦楽器の音色が千変万化。
 それに、極限まで音量を落とした管楽器がからんで
 それはもう言葉にできない繊細な世界が 広がります。
 それに加えスケール感もコクもある。
 これ以上の演奏があるだろか、と思っちゃうほど。

 今回聴いたのは、「王妃」と「V字」。
 期待を上回る最上級の演奏。
 特にテンポを遅めにとったV字の2楽章など、
 次の瞬間どうなるんだろうとわくわくしてしまう。

 カップリングの96番は、
 後日の楽しみに残しておきます。
  

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ミャスコフスキー 交響曲第27番

ミャスコフスキー 交響曲第27番
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

 ミャス最後の交響曲。
 昨年だったか、神奈川フィルが日本初演したし、
 ミャスの中ではおそらく一番有名な曲。
 で、知名度に恥じない素晴らしい出来。
 3楽章形式で、急緩急のミャスの王道。
 特に金管のコラールで始まる2楽章の美しさは見事。
 3楽章も途中で馬鹿っぽいマーチが出てきて
 ヒヤッとするものの、
 ここではうまくはまっていると思う。

 この曲はポリャンスキー盤をすでに持っていて、
 しかも何度も聴いているので
 それとの比較となるが、
 オケの力はだいぶ劣るものの、
 全体的なバランスに優れたポリャに軍配を上げたい。
 ただし、2楽章だけ取り出せば、
 スヴェトラの歌は見事。

 スヴェトラの全集、まだ全部聴いたわけではないが、
 3年間でほぼ全曲を録音するという
 強行スケジュールのためか、
 仕上げが荒いのが残念。
 本人も、もう少し時間が欲しいと思っていたはずだ。
 まあ、録音を残してくれただけで
 ありがたいのだが。
 

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トヴェイト

7318590013977トヴェイト ピアノ協奏曲第1番
      ~メゾソプラノとオーケストラのための
ビェラン(p) コスモ(ms) 
ルード指揮スタヴァンゲル交響楽団

 ちょっとミャスに疲れたので、休憩。
 というか、ミャス残っているのにCD買ってしまった。
 少し反省。

 BISから出ているトヴェイトの新譜。
 トヴェイトは、最近BISとナクソスから
 シリーズで出るようになったが、
 私のお気に入りの作曲家。
 Pコンについてはナクソス盤を所蔵しているが、
 あれもいい演奏だった。

 Pコンは、ごく若いときの作品だが、
 このジャンルにありがちな派手さは全くなく
 はかなげな旋律がさやさやと流れていく感じ。

「亀」は、スタインバックの「怒りの葡萄」の一説を
 テキストにした歌曲。
 30分ほどの大作で、
 亀の歩みをイメージさせるリズムが全曲を貫き、
 非常に充実した作品。

 少し前に出た「バルドゥルの夢」もそうだけど、
 この人の曲、長くても短く感じるんだよね。
 それとオーケストレーションが特異。
 なんか、中音部が抜けているというかなんというか…
 初めてこの人の作品を聴いたときは、
 変だなあと思ったけれど、
 いまとなってはやみつきです。

 カップリングのPコン4番は、また後日。
 

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ミャスコフスキー(22、26、24)

ミャスコフスキー 交響曲第22番、交響曲第26番、交響曲第24番
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

 交響曲第22番は1941年の作品。
 CDでは1トラックに全曲おさめられているが、
 おそらく3楽章形式の曲。
 ただし、全曲がアタッカでつながっている。
 内容は、ミャスの交響曲の王道を行く感じで、
 やや新鮮味に乏しいが充実した出来。
 
 交響曲第26番は、1947年の作品で、
 最後から2番目の交響曲。
 冒頭、意味不明の序奏があるが、
 それ以外は全楽章にわたって、
 分かりやすすぎる明るい旋律が並ぶ。
 なんというか、笑えと言われて
 無理矢理笑っているような風情があるんだよね。
 ミャスに明るい曲は似合わない。
 プロコの7番みたいな
 青少年向けの意味合いがあるのかな、
 とも思うけれど、技術的には難しい箇所は
 結構あるし(3楽章ではこのオケの弦の
 超絶合奏が聴ける)、果たして…
 まあ、これは失敗作かな?

 交響曲第24番は、1943年の作品。
 ショスタコ8番とか、プロコの戦争ソナタなんかと
 同じ頃の作品だけあって、戦争の影が
 色濃く落とされているといっていいだろう。
 これは傑作交響曲の一つだと思う。
 全曲にわたって緊迫感が途切れないし、
 第2楽章の頂点の金管の絶叫も胸に沁みる。
 静かに終わる幕切れもよい。
 既にナクソスのヤブロンスキー盤で
 聴いたことのある曲だが、
 丁寧さではヤブ盤の方が上。
 スヴェトラ盤はやや荒いが、頂点での迫力は
 このオケならでは。
 どちらも捨てがたい好演ですね。
 

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ミャスコフスキー(20番)

ミャスコフスキー 交響曲第20番
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

 第1楽章の冒頭に、ホルンで第1主題が提示されるが、
 これがかっこ悪すぎ。第1楽章中で使われるが、
 そのたびに興ざめ。で、締めがまた最高にかっこ悪い。
 第2楽章はやたらきれいだし、第3楽章はやたら感動的で、
 なんかおそろしくバランスの悪い印象。
 演奏のせいかもしれないが、わたしには?の曲だった。

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ミャスコフスキー(17番)

ミャスコフスキー 交響曲第17番
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

 この曲、ミャスの最高傑作のひとつでは。
 本格的ロシアシンフォニーで、
 斬新なところがあるわけではないが、
 ドラマティックな展開には圧倒される。
 第1楽章の頂点のトランペットの絶叫に
 心躍らない人はいないだろうし、
 他の楽章も充実の出来。
 この曲、ガウク盤を持っているのだが、
 スヴェトラとの比較で言えば、
 ガウクに一日の長があるというところか。
 ただ、スヴェトラの芸風とも相性が良いようで
 十分満足できる演奏。

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ミャスコフスキー(4番と15番)

ミャスコフスキー 交響曲第4番
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

 1918年の作品で、交響曲第5番と同時期の作品。
 交響曲第5番とは表裏の関係にあるようだ。
 冒頭から暗い。
 3楽章形式だがかなり大規模な作品で、
 それなりに力が入っているようだが、
 今ひとつ空回りしている印象がある。
 主題があまり印象に残らないのが原因か?

ミャスコフスキー 交響曲第15番
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

 1934年の作品。
 どういう理由か分からないが、
 この頃のミャスは、簡素化の方向に
 向かっていたようだ。
 1つ前のシンフォニエッタ風の14番は
 割とうまくいっていた感があるが、
 この曲は、正直失敗のような気がする。
 主題の提示自体が単純だし、
 それが何の工夫もなく繰り返し現れる。
 ミャスなりに試行錯誤していたのだろうが、
 簡素化の方向が悪い方向に行ってしまったか。

 それはそうと、今日は車での出張があって、
 大音量でミャス5を聴いてみた。
 やはりこれはいい曲。
 お気に入りとなりそう。
 録音もぜひ増えて欲しい。

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ミャスコフスキー(12番)

ミャスコフスキー 交響曲第12番
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

これもなかなか良くできた曲だ。
第1楽章はアンダンテだが、中間部はマーチっぽく
盛り上がる。
第2楽章のプレストは、かなり凝った作りで、
主題の重なり合いが面白い。
第3楽章も魅力的な歌に溢れていて
構成的にも充実している。
陰鬱な側面は薄目で、聴きやすい佳作。
ミャスにとっては5年ぶりの交響曲だったようで、
気合いが入ったのだろう。

5枚目聴了。

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ミャスコフスキー(5番)

ミャスコフスキー 交響曲第5番
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

この全集を聴き終わるまでは、
CD買いにいかないぞ。

今日は、第5番の交響曲。
これは傑作の一つと言ってもいいのでは。
牧歌的にはじまる第1楽章のテーマもかっこいいし、
フィナーレに至るまで、よくまとまっている。
ミャスらしいじめじめしたところが少ないが、
むしろ一般受けはするような気がする。

この曲、既にロジェヴェン盤も持っているんだけど、
酷い録音のせいもあって、印象は薄い。
せっかくだから、あとで聴き比べでもしてみよう。

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ハイドン フルメリ

3760009290532ハイドン 交響曲第45番「告別」
インマゼール指揮 アニマ・エテルナ

 初演当時の編成らしく、弦楽器の人数がえらく少ない。
 完全に室内楽状態。
 スピード感溢れる演奏だが、いまひとつピンと来ない。
 プルッって感じの音の出し方をするホルンも好きでない。
 この曲、ちがったタイプの演奏でまた聴いてみたい。

フルメリ ピアノとオーケストラのための変奏曲とフーガシモン(p) アーロノヴィチ指揮 ストックホルムフィル
フルメリ ホルン協奏曲
ランツキー・オットー(hr) ヴェステリベリ指揮 ストックホルムフィル
フルメリ 9人の音楽
ヒンダート(p)他

 カプリースのフルメリ集。
 フルメリは20世紀のスウェーデンの作曲家。
 前衛的なところはまるでなく、北欧ロマンと現代感覚が
 ほどよく調和していて、とても聴きやすい曲ばかり。
 変奏曲とフーガは若い頃の作品らしいが、とてもかっこいい。
 なんといっても変奏曲の主題が爽快だし、その後の展開も
 実に見事。演奏もおおらかで曲想に合っていると思う。
 生で聴いてみたい曲。盛り上がるに違いない。
 ホルン協奏曲は、晩年の作品で、渋めの曲。
 ホルンは相当こき使われているのだけど、あまり目立てない。
 ブラームスのピアノ協奏曲のようなものか。
 9人の音楽は、p、ob、cl、fg、vn、va、vc、cb、tp という
 変わった編成の曲。
 これも晩年の作品だが、tpが渋い活躍をしており、面白い。
 第2楽章のメロディも胸に沁みるし、第4楽章のお得意の
 変奏曲もなんとも穏やかな趣。かなりいけてます。  

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ミャスコフスキー(8番)

ミャスコフスキー 交響曲第8番 
スヴェトラーノフ指揮 ロシア国立交響楽団

 引き続きミャス全より。
 この曲は、いかにもロシアシンフォニー。
 第1楽章のテーマがいまひとつ魅力に欠けるし、
 第2楽章も冗長な印象が否めない。
 ただ、緩徐楽章である第3楽章は見事な出来だと思う。
 冒頭のイングリッシュホルンのどこか東洋風の
 モノローグからねりねり盛り上がっていくこの楽章、
 この人の魅力がたっぷり詰まっている。
 どこか煮え切らない終楽章もこの人らしいのだが、
 この曲の終楽章は、私にはどうも理解不能。
 慣れてくるとはまるかもしれないので、
 しばらく時間をおいてまた聴いてみようかと思う。

 ミャス全のうち、第1ボックス4枚終了。
 残り12枚です。
 3枚目までは、暇なときにでも書いてみようと思います。

 追記
 調べてみたら、この曲はステンカラージンの生涯を
 描いたもので、終楽章は、ステンカラージンの最期の
 場面なのだそうだ。
 交響曲とは思えない終結部は死の場面だったのか…
 やはりもう一度聴いてみる必要がありそう。
 それにしてもロシアの作曲家はステンカラージンが好きですね。

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はじめまして

 はじめまして。基本的には、その日に聴いたCDの感想を
 備忘録的に書き連ねていきたいと思います。

ミャスコフスキー 交響曲第7番 
スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団

 このブログを作ろうと思ったのも
 スヴェトラのミャス全を買ってしまったから。
 これはきちんと聴かねば。
 そして私の購入態度も改めねば。

 これは1922年の作品。
 ミャスコフスキーと言えば、時代遅れのロシアロマンといった
 イメージが強いが、この頃は割りと前衛的な指向もあったようで、
 この曲は、そっちの方向。
 これまで聴いたなかでは、交響曲第10番も前衛的な方向かな。
 べたなロシアンメロディはなく、
 怪しげな動機が積み重ねられていく。
 でも分かりにくさはないですね。 
 2楽章形式で、うるさい第1楽章と静かで神秘的な第2楽章。
 随所に出てくるハープの音色が印象的です。
 終わり方もなかなかかっこよくてよろしい。
 
 

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